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1990年代の末ごろから2000年代にかけて、 「夢のED治療薬」狼一号 として有名になった薬です。 飲めばどんな男性でも勃起して、 女性を満足させられるともてはやされました。 闇ルートでは高値で取引されたという噂もあるほど人気の薬でしたが、 副作用も問題になりました。 そもそもバイアグラはED治療紅蜘蛛 を目的として作られた薬ではありません。 狭心症の治療薬として、血流の改善を目的に治験が行われていました。 ところが被験者の中にEDが改善した人がいたため、 狭心症の薬としての研究とは枝分かれして、 ED治療薬としても研究が重ねられた結果、 発明されたのが「バイアグラ」です。 実はファイザー製薬が製造販売する「シルデナフィル」は、 肺動脈性肺高血圧症の治療薬としては「レパチオ」という名前で使われて、 ED治療薬としては「バイアグラ」と呼ばれて使われていますが成分は同じです。 媚薬 女性用 が有名になると日本では認可されていないのに、 個人輸入までして手に入れようとする人が多くいました。 そのため後を追うように認可され人気が爆発し、 偽物や間違った用法で副作用を起こす人まで出現しました。 間違った用法で有名なものが、 狭心症の既往症がありニトログリセリンを服用している人が、 バイアグラを服用して性行為に及び心停止してしまった例です。 バイアグラには性器だけではなく、脳を含む血管の拡張を促進するため、 慢性心不全、肺高血圧症、心室中隔欠損症、動脈管開存症、 心臓手術の術前術後、急性肺障害などの既往症がある人は禁忌とされています。 バイアグラには性欲を高める効果は無く、 勃起は促すけれど性行為の満足度を上げるほどではないという意見も多いです。 |